開催趣旨

第28回日本作業療法教育学術大会 大会長 鈴木 久義

 この度、第28回日本作業療法教育学術大会を横浜市緑区に位置する昭和大学保健医療学部で開催いたします。テーマは「指定規則改正後の養成教育の検証と今後のありかた」といたしました。平成30年に一部改正となった理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則に基づく教育が開始されて3年が経過しました。本改正では、「作業療法管理学」を始め、これまで求められていなかった学修内容が必修化されたことは、本学会の皆様には既にご周知のことと思います。

 今回の学術大会では、基調講演、特別講演、シンポジウムを通じて、この指定規則改正後のわが国の作業療法教育のありようをみつめていきたいと考えております。特に、シンポジウムでは各養成校の学生諸君をシンポジストとして招聘し、この新たに必修化された学修内容、さらには実施が推奨されたいわゆるクリニカルクラークシップ型臨床実習について、これらをどのように学んだのか、そしてその内容をどのように受け止めたのか、について率直に報告していただくことを予定しています。

 なお、今回のテーマは学修者(学生)側からの視点も重視した点が、これまでの学術大会とは一線を画すところです。このため学生諸君からは学術大会参加費は徴収しませんので、多数の参加を期待しております。本学術大会が指定規則改正後の作業療法教育のありようを、よりよい方向に導くための一助となるよう努力してまいりますので、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 今回の学術大会は上述の通り全面的に対面形式で開催いたします。本学会会員の皆様、そして多くの学生諸君のご参加を横浜の地にて、心よりお待ち申し上げております。